【修理】靴職人が教えるグッドイヤー製法の落とし穴!!

マニア読者のみなさん、こんにちは✋

今回はブログはグッドイヤー製法の靴の修理について熱く語りたいと思います😆😆

一般的にグッドイヤー製法の靴というと多くの高級紳士靴で採用されている製法で、いい靴の代名詞かと思います。

お店でも「グッドイヤーの靴は何度も修理ができて、10年20年は履けますよ!」なんていう謳い文句で販売員から説明を受けていることでしょう。

確かにグッドイヤー製法の構造と理屈的にはその通りで、ちゃんとメンテナンスされていれば本当に長く履けます👍

しかし、グッドイヤーとは名ばかりの靴が実はたくさん存在し、修理することを考えているのか疑いたくなる靴がたくさんあります。


靴は分解してみないと中の構造が分からないので、一般消費者がちゃんと長く履ける靴か判断しかねることは至極当然ですが、それをいいことに粗雑な作りをしているメーカーは許せない💢という勢いで書いております。

わかりやすい例として、今回のブログではグッドイヤーのリウェルトという修理の実態を写真と共にご説明し、お店でちゃんとした靴を見分けられるようになって頂ければ嬉しいです。


今回は私がヤフオクで見つけた某高級英国靴でご紹介します

ちょうどオールソールの頃合いです


オールソール(底の張替え)というのは単純に古いものを剥がして、新しいものに張り替えるというものではありません。

新しい底が剥がれないように縫い直す作業が伴いますので、縫い直すための針を通さなければなりません。

しかし、コバに余裕がないと針を通すことができません。


簡単に言うと、コバとは靴の縁取るように外側にはみ出た部分のことです 

今回の場合はまさにコバが削られすぎてて縫い直す余裕がない

針が入る余裕がなく
革を傷つけるリスクがあります
(針はイメージです)


靴の雑誌でもコバが出ていない靴がかっこいいとする風潮があり、シュッとして見えるので売りやすいのかもしれないけど、これは修理の面からみると正解とは言えません。


針が入らない場合、ウェルト交換(リウェルト)という修理をしなければいけません。
本来リウェルトはオールソールを3回ほどしてやっと行う修理なので、初めて修理を行う靴にする修理ではありません。ところが、多くの靴で初めてのオールソールなのにリウェルトをしなければいけない状態の靴を多く見かけます。


ウェルトとは親指で触っている紐状の部材です

外すとこんな感じ

これに新しいウェルトを縫って巻きつけていきます


古いウェルトと新品のウェルト

色を塗って、縫い合わせていきます
(すくい縫いと呼びます)

縫い上がるとこんな感じ


上からの様子

木型に沿うように包丁で形を整えます

底材を貼って

縫い合わせます

色を塗って

完成

Before

After

機能面で変わることはないので、気にしない方は気にしないところです。

オールソールだけであれば10,000円強の修理ですが、リウェルトもすると20,000円を超えてしまうので初めて修理される方はビックリしてしまうでしょう。

靴を購入される際は革質や靴のデザイン、雰囲気が気に入って購入されると思いますが、ぜひコバ周りも気にして見てください‼

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