【釣り込み直し修理】サイズアップ修理の事例を紹介します

以前のブログを読んでいただいて、親しくさせて頂いてるお客様に釣り込み直しの修理を承りました。

その靴がこちらになります。


クロケット&ジョーンズのチャッカーブーツです。

アメリカで知人に譲っていただいたけど、キツくて痛くて履けないとおっしゃっていました。
アメリカのC&J直営店になんとかならないかと修理に持ち込んだら、中敷きだけ剥がされて返されたという耳を疑うストーリーも話していただきました笑

こちらのお客様は以前に靴をご注文いただいておりましたので、木型修正に苦労せず釣り込み直しの修理ができました。

 


それではいつものようにバラしていきます


ミッドソールに切れ目を入れて屈曲しやすくしてるんですね〜

すくい縫いも出し縫いもきれいに縫われています

底材は全分解
捨て寸(本来足の指が収まらない爪先部分)に穴が空いているので相当窮屈に履かれていたのがわかりますね
穴の部分は革を当てて補強しておきました


この靴は足長25.5cmから26.0cmへのサイズアップ&幅を大きく広げて釣り込み直すので、全体的に釣り込み代が足りません。

前回同様に『ハカマ』をつけて釣り直してみます。


 


なんとかギリギリ釣り込みができましたが、そのままだとグッドイヤーの穴が見え隠れしそうな感じです。


穴が見え隠れしてもかっこ悪いので、ストーム付きのステッチ押し縁を使って穴を隠してしまいましょう!ステッチ付きだと一見グッドイヤーっぽい見た目で重厚感があって◎!

ミッドソール、ダイナイトソール、ヒールを付けて

マッケイ製法ですが、重厚感のある仕上がりになりました

雪国でガシガシ履かれるそうなので、補色と防水スプレーで仕上げて完了


後日お客様よりLINEを頂き、大変気に入っていただきました!

本来自分の足に合った靴を見つけられればベストですが、靴ってなかなか難しいんですよね。
家に眠っていて気に入っている靴がありましたらご相談ください!

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