製靴産業を支える職人紹介の第二回です!
職人の中田祐之介さん
普段はヘラヘラしていますが、
真剣な表情はカッコいいですね!
30歳独身 彼女募集中
祐之介さん発案の端材を使った
“Wall Hanger” LAST
靴木型だけではない新しい試みにチャレンジ
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木型といっても一般の方には馴染みのないものですが、靴製作おいて必要不可欠なものです。
そもそも革靴というものは革を靴の形に組み立てているわけではなく、革を引っ張って(釣り込み)木型の形を形状記憶させてやっと靴の形になります。
最終的に木型は抜いてしまうので、エンドユーザーに馴染みのないのはもっともなことです。
【参考写真】
左: 縫製(製甲)が終わった状態
中央: ベース木型にお客様用の修正を加えたもの
右: 釣り込んだ革が木型の形を覚えている状態
それでは木型製作の様子を参考写真と共にご紹介しましょう!
まずは足の採寸を行い、採寸データをもとにベースとなる木型を製作します。
これは木型モデリストという職人が担当します。J.S.T.F.では以前D&Gの靴再現のブログで紹介した『エスエルピイ』の伊藤さんに依頼しています。
写真は中田木型さんのオリジナル木型で、数は途方も無いくらいあります。
ベース木型ができたら、実際に靴製作に使用する木型を制作します。
まずは原木を荒く切ります。
ベース木型に対してサイズを大きくするか小さくするかも考えながら!ビビって削りを怠ると次の工程での削りカスが多くて掃除が大変らしいです。削りすぎず、でも大胆に!
荒く削ったものを別の機械へ移動します
この機械ではよりベース木型に近い形状に削り出します。
分かりづらいですが、写真左に見えるものがベース木型です。
ベース木型を機械が参照しながら且つサイズ展開を考えられて削られます。
さらに別の機械に移動します。
この機械は前で使用した機械より刃が小さいので、細かく、正確に、なめらかに削ることが出来ます。
爪先から踵まで削るのに10分くらいかかるらしいです。
先端の機械の刃が当たらないところを手作業で削って完成だそうです。
上の写真では文字通り木製の木型の製作現場を紹介しましたが、
現代の靴作りはプラスチック製の木型を使用しています。
写真は原木ならぬ原プラの状態です。
なんだかブツブツした感じになっていて、もののけ姫のタタリ神を思い出しました。
プラ木型は削りカスも再利用できるのもいいですね!
さて、靴好きが高じてしまうと、ご自身の木型で靴を作りたいという方がいらっしゃいます。
一部のビスポークメーカーさんは靴職人が自ら木を削って木型を製作されていますが、J.S.T.F.は木型は削りません!!
なぜなら、プロの木型屋さんがいるから!!やっぱりプロに任せたほうが上手い、効率的、経済的でメリットしかない!!
自分自身の木型で靴が欲しいという方はビスポークメーカーさんだけが選択肢ではありませんよ!
靴作りは靴職人だけでは成り立ちません。様々な職人が協力して成り立っています。
このブログでは引き続き職人たちを紹介していきます。
お忙しい中、工場見学をさせていただきました中田靴木型製作所の祐之介さんをはじめ、職人の皆様ありがとうございました。
引き続きどうぞよろしくお願い致します!