【修理企画】買った靴が痛い?売っちゃうの?!直せるかもよ!! Vol.1

靴を衝動買いしちゃったけど、なんだか合わなくてほったらかしの靴はありませんか?

靴箱の肥やしになっていたり、ヤフオク・メルカリに出品しちゃったり、もったいないですよね。

そんな靴がストレスなく履けるようになったら嬉しいですよね?


実は私も長らくほったらかしにし、メルカリへの出品を何度も考えた靴があります。

それがこちらです。

 

 

 

なんの変哲もないエドワードグリーンのドーバーです。履かなくなってしまった理由は2つ。

①シンプルにサイズが小さい。(24.0cm)

②スペードソールとサイドライニング(補強布)が硬い。


購入したのはかれこれ10年近く前になります。

靴のことは無知だった私は少しだけキツいと感じましたが、シューフィッターを名乗る店員さんに言われるがままのサイズを購入しました。

靴の定番営業文句に『新品の靴は多少きつく感じますが、履き慣れていくうちに革が伸びて合うようになりますよ』ってありますよね。

それは大なり小なり正しいのですが、冷静に考えると

『きついと感じる』→『履くことが億劫』→『履き慣れない』→『いつまで経っても革は伸びない』→『靴箱の肥やし』

理論が成り立つと思うんですよね。だからってオーバーサイズを買えばいいってものではないですけど。


そんなこんなで履かなくなったドーバーですが、そういえば自分が靴職人だったことを思い出し、修理を考えました。

修理と言っても普通のオールソールではなく、私の足の木型(24.5cm)に釣り込み直すというものです。

エドワード・グリーン好きからは非難轟々かもしれませんが、その過程を写真と共にご紹介しましょう。

まずはバラしから

ビンテージスチールと踵を外す

出し縫いの糸を切ります。

本底を剥がす

ミッドソールも剥がす

コルク、ウェルト、中底も取っちゃう

使うのはアッパーだけ

裏から

サイドライニングはいらない!

グッドイヤー製法のメリットをすべて捨て去りました。

さて、アッパーの状態からサイズを上げて作り直します。

 被せてみました。中底なしでこの状態

特に爪先がカラい(釣り込み代が足りない)

サイズを上げてるのでもちろん釣り込み代は足りないですよね。

さてどうしましょう。

To be continue…..

余談ですが、当時のドーバーは13万円くらいだったと記憶していますが、今では20万円を超えるっていうんだから世の中おかしくなりましたね。

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